以前DAVANTIのDX640のレビュー記事を投稿しましたが、今回はコンパクトカー用サマータイヤのDAVANTI DX390を母のマーチに装着しましたので、そのレビューとなります。
DAVANTIのタイヤが気になっている方の参考になると嬉しいです。
DAVANTIはどこのメーカー?製造国は?
DAVANTI(ダバンティ)は2015年に英国のタイヤ卸売のOakTyres社によって設立されたタイヤブランドです。同社は英国リバプールにて1980年に創業。
ホームページを見てみるとOakTyres社の英国でのシェアは、2パーセント程とのことです。
因みにダバンティは、英国プレミアリーグのエヴァートンFCのスポンサーです。
日本ではオートウェイ が輸入しており、ホームページから購入出来るようになっています。因みに、英国ブランドではありますが、製造国は中国です。

イギリスのタイヤメーカーってなかなか珍しいですよね。私が知っていて日本で流通しているイギリスのタイヤメーカーはDAVANTIのみです。
「タイヤ」のスペリングは、イギリス英語だと”Tyre”、アメリカ英語だと”Tire”
DAVANTIの製品ラインナップは?価格は?
2025年5月時点の製品ラインナップは、サマータイヤが11種類、スタッドレスが2種類、オールシーズンタイヤが2種類となっています。
前回の記事を投稿した時は、サマータイヤは7種類だったのですが、ラインナップが拡充されていました。特にSUV向けのオフロード系タイヤが増えているようです。
前回はセダンやスポーツカー向けのDX640をレビューしましたが、今回はコンパクトカー向けサマータイヤのDX390というタイヤです。
因みに、母のマーチに装着したDX390のサイズは、165/70/14で2025年5月時点の価格は1本6,100円でした。
このサイズのタイヤだと1本あたり6,000〜8,000円程度しているので、比較的お得な部類に入るタイヤと言えるでしょう。
DAVANTI DX390の特徴とサイズは?
公式動画でも紹介されていますが、DX390の特徴を簡単に紹介します。
サイズ
タイヤのサイズは14〜20インチまでをカバーしています。
特に15, 16インチのサイズラインナップ が豊富です。
扁平率は、45〜70%のレンジをカバーしており、スポーツカーやセダン向けのDX640と比べると比較的に偏平率が高いタイヤ(車を横から見た時にタイヤが厚い)向けのラインナップにボリュームを持たせているようです。
ダバンティDX390の特徴
以下は、ダバンティのホームページのDX390の紹介ページから引用。
ノイズの小ささと雨天時のグリップに重きを置いているタイヤということが分かります。
DX640はコーナーでのグリップ力も特徴として書かれていましたが、DX390はやはりコンパクトカー向けということもあり、安定性を重視した設計になっているようです。

雨の日でも安心して乗れて、長く使えるようにすることを念頭に置いて作っているんだね。
新素材シリカコンパウンド
パターンは、4本の溝が入っており、排水性を高める仕様になっています。素材には新シリカコンパウンドを採用しているとのこと。
以下、日経ビジネスの記事ですが、純粋にゴム剤だけでは簡単に摩耗してしまうため、合成剤を配合しているそう。
これまではカーボンブラックという合成剤が主流だったそうですが、最近は転がり抵抗値が下げられ尚且つウェット性能も向上させられるシリカを配合したタイヤが出てきているとのことです。
DAVANTIもその新素材であるシリカコンパウンドを採用したタイヤです。

気になるDX390をレビュー!
タイヤの性能を評価するための評価軸ですが、①静粛性能、②ドライグリップ性能、③ウェットグリップ性能、④燃費性能の4軸で評価したいと思います。宜しければ参考にしてください。
履き替え直後だったので、前回のレビューで書いた耐摩耗性については、また時間が経ってから書きたいと思います。
静粛性能
評価:★★★★★
DX640も静粛性能に優れていましたが、DX390もとても静かでした。
まぁ、DX390に履き替える前に装着していたタイヤがかなり消耗していたので、履き替え直後に乗ればそのように感じるとは思うのですが、それを差し引いても静粛性はとても良いと思います。
ドライグリップ性能
評価:★★★★★
スタート・ストップも特に問題はありませんでした。しっかり路面を捉えているように感じました。
スポーツ走行はしておらず、あくまでも街乗りの感想のため、その点はご了承ください。
ウェットグリップ性能
評価:★★★★★
雨の時もドライ時と変わらず、高いグリップでした。
燃費性能
評価:★★★★★
マーチはコンパクトカーなのでタイヤを変えたくらいで燃費が大幅に良くなったり・悪くなったりはしないですが、アクセルを離した後の転がり感が良くなった気がしました。
乗り出して直ぐなので、適正な数値の空気圧が入ったことによる要因もあるでしょう。
総合評価
評価:★★★★★
DX640と同様に、性能・価格からしても十分なパフォーマンスをしてくれるタイヤです。
基本街乗りしかせず、リーズナブル且つ排水性を重視するユーザーにとっては最適な選択肢だと思います。
あと、あまり装着している車を見ないので、他と被るのが嫌だという方にも良いかもしれません。
因みに、DX640ではバランスウェイトが多めに付いてしまいましたが、今回はそうでもなかったです。
その他のユーザのレビューはこちら
DX390のサイドウォールデザイン
外観(ツラ)はこんな感じです。



DX640との外観状の違いは、DX640はチェッカーフラッグが入っているのに対して、DX390は波のような模様が入っている点ですね。

英国らしさはあるの?
〇〇らしさってなんだろう?
モノづくりはお国柄が色濃く反映されるもの。
ここで云う「お国柄」というのは、『日本人は勤勉だ』とか『アメリカ人はフレンドリーだ』とかそのような精神的又はステレオタイプ的なことではなく、その国の環境がどのようにモノを育んでいるかです。
スーツで例えると、伝統的な英国スーツにはサイドベントが入っているものが主流ですが、あれは昔剣を腰に挿した状態で乗馬しても邪魔にならないようにしていた工夫、生地は英国の雨の多い日でもヨレ無いように頑丈で目が詰まった生地を使用していますよね。
一方、温暖で天気も良いイタリアのスーツは、柔らかな生地を使って身体によりフィットするものが多かったり。
住宅の造りも夏は高温多湿の気候に対応するため、日本では通気性を重視した木造の住宅が多く、地震災害もあるためビルド&スクラップが当たり前。
一方、寒暖差も少なく、乾燥している欧州では、レンガ造りの住宅が何百年と改装を何度も繰り返して今日まで残っています。
ちゃんとイギリスらしさがあった
このように違いが生まれるのは、各国でモノが正常な進化を遂げている証でもあります。
だから地域毎に違いが生まれる。旅行はその違いを楽しむ手段の一つでしょう。それを製品においてでも感じられるかがこの問いであります。
DAVANTIのタイヤもグリップと乗り心地を重視している点である意味イギリスらしさがあるかも知れません。
イギリスに居た時に感じたことですが、意外に綺麗に舗装された道が少なく、結構凸凹な道が多い印象を受けました。
これを上手いこと去なす必要があるという潜在的な問題意識があると言えるでしょう。グリップについては、イギリスは雨の日が多い国ですから、ウェット性能も無視出来ませんよね。
こちらの動画は「適切な空気圧を入れましょう」というDAVANTI制作の啓蒙動画ですが、冒頭でプレゼンターの方も「英国で開発していること」「英国の路面は滑りやすいこと」について触れています。
これで全てが判断できるわけではありませんが、少なからず英国発の冠を付けた単なる輸出向けのタイヤではなく、英国の道路事情を考慮して開発をしているのでは無いでしょうか。
DAVANTI DX390はどんな人におすすめ?
乗り心地の良いタイヤ、排水性の良いタイヤを求めている方、英国の品(厳密には中国製ですが)を求めている方におすすめしたいです。
もう一つグレードの高いコンパクトカー用タイヤをお探しの方には、ECOURA HP1という製品もあります。こちらはDX390よりもコンフォート性と耐久性を重視したタイヤのようです。
気になる方はこちらから!
他にも、スポーツ向きのタイヤは、PROTOURA SPORTとPROTOURA RACEいう製品があります。PROTOURA RACEの方は、サーキットでも使えそうですね!
おすすめのタイヤがありましたら、コメント欄で教えてください!皆さんが現在使用しているタイヤも是非シェアしてくださいね。
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