紳士淑女の皆様、ご機嫌いかがでしょうか。今回は、前回のプール(Poole)に引き続きイギリス ドーセットのビーチタウン、ボーンマス(Bournemouth)の紹介です。
なかなかボーンマスを目的に日本からイギリスに旅行で訪れる方は多くないと思いますが、これからボーンマスに留学予定の方、イギリスに留学していてローカルタウンに関心のある方、イギリスが好きだけどもうロンドンは見尽くしたという方には、きっと興味深い記事になると思いますので是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!
前回のPoole(プール)の記事はこちら。
ボーンマス(Bournemouth)はどんな都市?
街の基本情報
ボーンマスはイギリス南部のドーセットにある人口約50万人の都市です。ドーセット州内では最大の都市となります。「ボーンマス」という街の名前はボーン川(River Bourne)の河口(mouth)があることに由来しています。ロンドンからは電車または高速バスで2時間〜2時間30分程度でアクセス可能です。
市内の公共交通機関
By Ant3645, CC BY-SA 4.0, Link
ボーンマスで利用するバスの運行会社は主にモアバス(morebus)となります。以前は、イエローバス(Yellow Buses)というバス会社も市内で運行をしていたのですが、2022年4月で運行終了・消滅し、担当路線はmorebusに引き継がれたとのことです。余談となりますが、イエローバスは120年の歴史があり、ロンドンの赤いダブルデッカーのようにボーンマスのアイコン的なであったので、この消滅はとても残念でなりません。
鉄道駅は、National Rail(イギリス版JR)が管轄するBournemouth Stationがあります。改札を出ると正面にAsdaがあり、その一階部分が高速バスNation Expressのターミナルとなっています。ボーンマス駅構内にはキオスクとカフェがあり、出発までコーヒーやサンドイッチを食べながら出発を待つことも可能です。
By Mike Smith, CC BY-SA 2.0, Link
また、国内・ヨーロッパ便を季節限定で結ぶボーンマス空港(Bournemouth Airport)があります。ボーンマスに長期滞在してヨーロッパの地方都市へ旅行へ行く方は活用する機会があるかも知れませんので、気になる方はホームページから行き先一覧を確認してみてください。乗り入れている航空会社はRyanair、TUI Airways、easyJetの3社です。
飛行機・バス・電車の予約はomioなど比較サイトを使って価格を比較してから予約するとお得に旅が出来る可能性があります。現在旅行を検討している方、留学中にヨーロッパ巡りをしたい方は価格を確認してみましょう!
どんな人が住んでいる?
人種のるつぼと言われるロンドンとは若干異なり、ボーンマスはイギリス国籍の住民が占める割合が高いことが統計等からうかがえます。英語が母語でない人の割合は9.2%となっており、ロンドンの21.6%と比較すると比較的イギリス人が多く暮らす街と言えるでしょう。
ボーンマス大学(Bournemouth University)、アーツ・ユニバーシティ・ボーンマス(Arts University Bournemouth)と語学学校があるので、留学生も多くいます。7〜8月の日本の大学の夏休み期間にボーンマスの中心部を歩いていたら日本語が聞こえてくることが何回かありました。
大学院時代に仲良くなった英国南西のCornwall(コーンウォール)出身の友人は、私との会話が初めての外国人・アジア人と会話だったとのこと。イギリスはロンドンのイメージが強く、様々な人種の人々が暮らしているイメージがあるかも知れませんが、地方都市に行くと実は全然そのイメージと違う場合があるので、頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。
治安は大丈夫?
流石に日本と同じレベルの安全とまでは言いませんが、ボーンマスは英国内では比較的安全な都市と言えるでしょう。
日中の一人歩きの安全度は「Very high」、夜中は「Moderate」となっており、日中であれば東京よりも安全と評価されています。私が居た間もテロなどは発生しませんでしたし、大きな事件なども発生しませんでした。
カバンの開け放しと座席確保のためのカバン放置は、よく日本人がやりがちですが、海外では「どうぞ盗んでください」と言っているのと同じです。絶対にやめましょう。
ボーンマス(Bournemouth)での学生生活は?
ボーンマスでの学生生活を予定している方、きっと素晴らしい時間が過ごせますよ。
ボーンマスが留学生にとって素晴らしい点
- 気候が他のイギリスの地域よりも温暖
- 英語のクセがあまり強くない
- 日本食レストラン・アジアンスーパーが豊富
気候は他のイングランドの地域と比較して温暖です。私が居る間は、雪が一度も積もりませんでした。夏はボーンマススクエア近くのガーデンの花が満開で綺麗です。是非現地で出来た友人を誘って息抜きに街ブラしてみてはいかがでしょうか。
英語のクセが強くないのも、留学生にとっては嬉しいことかも知れません。中には「わしBrummyのアクセントが好っきゃねん」というマニアックな方もいらっしゃるかも知れませんが、多くの日本人にとっては聞き取りやすい英語を話してくれるので、素晴らしい点と言えるでしょう。
日本食とアジアンスーパーについては、語学留学をする方であれば、他国の友人に日本のことを紹介する機会がもしかするとあるかも知れません。そんな時に、気軽に日本食を食べたり、作ってあげると友人との距離がグッと縮まりますよ!ボーンマスには日本食レストラン・アジアンスーパー共に豊富で、きっと困ることは無いでしょう。幸いにも現在イギリスでは日本食ブーム到来中です。
私は友人と市内の日本食レストランでご飯を食べてお酒を飲んだり、何回か日本食も作りました。アサヒビールのスーパードライは、イギリスで人気の洋服ブランド『Superdry(極度乾燥しない)』の影響もあるのか、皆注目のビール銘柄でした。食事をすると話題も広がるので、是非日本文化を活用してみてはいかがでしょうか。
市内にNippon Innという日本食レストランがあり、よく友人を連れて行きました。インスパイア系の日本食レストランが多い中、ここは本国の味を忠実に再現した日本食レストランで、大好きでした。
家賃は高いor安い?
ボーンマス大学の学生専用アパートメント(基本1人部屋でキッチンは共有)を例に見ると価格帯は以下の通りです。参考までにロンドンの価格も載せています。
日本円に換算すると(£1=¥150で計算)、一週間£180の場合は、一月¥108,000になります。これは皆さんの生まれ育った場所や金銭感覚にもよりますが、築10年のワンルームアパートが¥3〜4万円で借りられる田舎で生まれ育った私にとってはかなり高額に感じました。因みに、私の住んでいた隣町のPoole(プール)はボーンマスと比較すると若干安いものの、価格帯はほぼ同じです。
イギリスの家賃そのものが全体的に高額ではありますが、ロンドンよりかは滞在費を抑えやすいかと思います。
Bournemouth | London | |
---|---|---|
価格帯 | £140〜230/週 | £185〜350/週 |
ボリュームゾーン | 約£180/週 | 約£220/週 |
アルバイトは出来る?時給は?
学業が第一なので留学までしてアルバイトは推奨しませんが、どうしてもアルバイトをする必要があるケースもあるかと思います。
大学・大学院留学の方で学生ビザをお持ちの方であれば、週20時間までのWork Permit(労働許可)が付与されており、限られた仕事であれば従事することが可能です。この限られた仕事というのは高い専門性が不要な職種のことを指します。求人はIndeedなど求人サイトで確認出来ます。
語学留学の場合は、労働許可が出ないと思いますので、アルバイトは原則できません。イギリスは移民の労働に関してかなり厳格であり、不法に労働をした場合は国外退去や重いペナルティとなる可能性もありますので、ご自身のビザとそれに付帯している労働許可については厳重に確認をしましょう。
給与テーブルは以下の通りで、年齢によって細かく最低給与額が定められているのが特徴です。21歳以上であれば、日本より若干高い時給が貰える印象です。
最低時給(£) | 日本円換算(£1=¥150) | |
---|---|---|
18〜20歳 | 6.56〜 | 984円 |
21〜22歳 | 8.36〜 | 1,254円 |
23歳以上 | 8.91〜 | 1,337円 |
私は学費捻出のため、日本食レストランでキッチンポーター(皿洗い)としてアルバイトをしていて、週2〜3回18〜23時の時間帯で出勤していました。一緒に働いていたシェフとオーナーがとても優しく、閉店が遅くなるとアパートまで送ってくれて、今でもその光景が脳裏に焼き付いて忘れられません。一生の思い出です。
ボーンマス(Bournemouth)で行くべき場所・やるべきこと5選
選定基準は「来たら一度は訪れて欲しい度」を軸に私の独断と偏見で選んでみました。
まとめ
- ボーンマス(Bournemouth)はイギリス南部のビーチタウン
- ロンドンからは2時間30分程度でアクセス可能
- 交通機関が発達しており、バス・電車・飛行機全て備わっている
- 安全で物価もロンドン程ではないため、安心して過ごせる
- ボーンマスビーチとガーデンは是非訪れて欲しい
- AFCボーンマスというプレミアリーグのサッカーチームがある
- 英語はクセが少なく、とても聞き取りやすい
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。ボーンマスでの生活・旅行のイメージが湧いたという方、この記事がためになったという方がいらっしゃったら下のブログ村のボタンをポチッと押して頂けると励みになります。
ボーンマスに留学検討中の方であれば、可能な範囲で相談に乗らせていただきますので、お気軽にお問い合わせフォームやコメント欄からメッセージを頂ければと思います。
それではまた次回の記事で!
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