クルマに限定せず、イギリスに関連したレシピもご紹介したいと思います(目的がブレてますがご容赦ください)。なるべく日本で全国展開しているスーパーマーケットやネットで手に入る食材を使うことを前提に紹介することを意識してご紹介してますので、気になった方は是非作ってみてください!
今回は、日本ではレストランでもあまりお目にかかれないイングリッシュブレックファーストの作り方を食材調達ルートも含めてご紹介します。
Fry Up
直訳で「英国式朝食」ですが、現代の英国では毎朝イングリッシュブレックファストを食べるイギリス人は殆どいません。日本でも白米、味噌汁、鮭の塩焼き、海苔、納豆、漬物を食べて毎日会社や学校に行く人はあまり居ないのと同じ感覚で、ホテルや旅館では提供されますが、家庭で作れないことはないもののあまり食されていないという点でよく似ています。
English Breakfastは、その調理方法からFry Upとも呼ばれ、英国ではB&B(Bed & Breakfast)やパブ、レストランで提供されています。殆ど揚げるかグリルするかなのでなかなか重厚でお腹に溜まります。Breakfast(=朝食)と名前が付いていながらもレストランやパブでは1日中注文可能です(大戸屋の『大戸屋ランチ』と同じ感覚)。
簡単な紹介をしたところで、次は食材の調達をご紹介します。
食材調達
以下、English Breakfastに必須の食材(イギリス人に「これが入ってないとイングリッシュブレックファーストじゃない」と言われる食材)
- ベイクドビーンズ
- トマト
- 卵
- ベーコン
- ソーセージ
- 食パン
- マッシュルーム
以下、必須ではない又は日本では調達がやや難なのでオプションとして。
- ブラックプディング
- ハッシュブラウン(ハッシュドポテト)
これにEnglish Breakfastブレンドの紅茶でミルクティーを入れれば完璧です!
用意する食材と調達方法(2人前)
ベイクドビーンズ 調達難易度:★★☆☆☆ 数:1缶
一般的なスーパーではあまり見かけませんが、業務スーパー(通称ギョースー)で入手することが出来ます。イギリスではハインツのベイクドビーンズが人気です。

トマト 調達難易度:★☆☆☆☆ 数:2個
全国のスーパーで売ってます!
卵 調達難易度:★☆☆☆☆ 数;2個
全国のスーパーで売ってます!
ベーコン 調達難易度:★☆☆☆☆ (バックベーコン:★★★★☆) 数:6枚
できればバックベーコンを入手したいところですが、一般的なスーパーマーケットではあまり見かけません。ギョースーのプリマハムのベーコンスライスで私は代用しています。より本格さを求めたい方は、こんなのも良いかも。
ソーセージ 調達難易度:★★☆☆☆ 数:4本
より本格派を目指すという方は、ウィンナーソーセージ(パキッとしたもの)ではなく、フランクフルトソーセージ(太くてプリプリしたもの)のようなものを選んでください。イギリスではBanger(=破裂するもの)と呼びます。こちらもギョースーで大入りのものが手に入るので重宝してます。

食パン 調達難易度:★☆☆☆☆ 数:2枚
勿論、全国のスーパーで入手可能ですよね。イギリスで食べられている食パンはペラッペラでカリッカリなので8枚切りが良いでしょう。
マッシュルーム 調達難易度:★★☆☆☆ 数:1パック
スーパーに売ってるものでOKです。大きめのものを選びましょう。ブラウンとホワイトがありますが、どちらでも大丈夫です。ブラウンの方が香りが強いので、お好みでどちらか選びましょう。
ブラックプディング 調達難易度:★★★★★ 数:1/2本
イギリス人に言わせると「これがないとFry Upじゃない」なんて言われますが、残念ながら日本では結構入手難易度が高いです。Amazonでは販売されているのを確認できたので、本格的に作りたい方は是非トライしてみてはいかがでしょうか?
ハッシュブラウン 調達難易度:★☆☆☆☆ 数:2枚
スーパーで売っている三角とか四角のもので大丈夫ですが、あまり大きいのを買ってしまうと皿に乗り切れなくなってしまうので、良さげなサイズのものを選びましょう。因みに、ハッシュブラウンは近年アメリカからの影響を受けたものだそうで、伝統的なEnglish Breakfastには付いて来ないことが多いです(諸説あり)。
紅茶(English Breakfastブレンド) 調達難易度:★★★☆☆
よりイギリスの庶民的な紅茶を求めるのであればPG Tipsがおすすめですが、あまりスーパーでは売っていないんですよね。TwiningsのEnglish Breakfastもおすすめですが、スーパーによっては売っていないところもあります。ご近所のスーパーに無い場合は、Amazonで入手可能です。
バター 調達難易度:★☆☆☆☆ 数:適量
マッシュルームをソテーするのに適量使います。一般的なスーパーで売っているものでOKです。
調理方法
調理方法はとても簡単です!そもそも殆どが加工食品なので、複雑な工程は一切ありません(笑)。英国料理全体に言えることかもしれませんが、下味を付けるような繊細な料理は、少ないように思います。
※ブラックプディングとハッシュブラウンは調理工程に入れてませんが、入れる場合は前者はフライパンで輪切りにしたブラックプディングを両面焼きましょう。後者は調理方法に従って調理してください。
- トマトを半分に切る
- 電子レンジのグリル用トレーにアルミホイルを敷いて、オリーブオイルを塗り、切ったトマトとソーセージを並べる。電子レンジのグリルモードで150℃で30分程度グリルする。
- マッシュルームを四等分に切ってバターと共に炒める ※水で洗わないこと!
- ベーコンをカリカリになるまでフライパンで炒める
- 目玉焼き(またはポーチドエッグ)をフライパンで調理する
- ベイクドビーンズを鍋にあけ、温める
- 食パンをトーストする(やや焦げくらい)
- 豪快に盛り付ける!
- 完成
英国回顧録
英国滞在中は、筆者もイングリッシュブレックファーストを何度も食べました。特にイングランドの地方へ滞在する際にはB&Bに泊まることが多かったため、必ず食べていました。


旅行中は沢山歩くので、1日をイングリッシュブレックファーストでスタートするのは理想的でしょう。また、カフェやパブでもこだわっている店があるので、英国を訪れた際には調べて訪れてみるのもオススメです。BournemouthのNorweigian Wood CafeのFry Upがとても美味しかった…


完全再現は難しいかもしれませんが、このレシピなら日本でも限りなく近いものが作れますので、興味がある方や英国でのひと時を思い出したい方は、是非トライしてください!
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