紳士淑女の皆様、ご機嫌いかがでしょうか。
今回はこれから社会人になる方に向けた記事です。社会人になったら輸入車(外車)を買いたいと思っている方は、是非参考にしてください。
因みに、プロフィールに書いてある通り、私は社会人1年目の時に知人にJaguar X-typeを20万円で譲っていただき、2年ほど所有していました。周りにも車を買ったことは隠していなかったので、周りの反応や1年目の給料で維持できるのかなど、本音で当時を振り返りたいと思います。
記事の後半に、少しでも負担を軽く輸入車を維持する方法や教訓のまとめなども書いているので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
当時の私の生活環境
社会人1年目で車を購入する計画は立てていたのですが、社会人1年目は、社会的信用(=クレジット)が無いため、ローンは組めないことが殆どですので、それまで貯めていたお金を充てて購入する予定でした。
色々車情報サイトなどを見ていた際に、知り合いの方が車を手放すということになり、20万円でお譲りいただいたのが、私の人生初のマイカーであるJaguar X-typeです。
「20万円で譲ってくれて良いの?超ラッキー!」という気持ちと「維持して行けるだろうか」という不安とで複雑な気持ちだったのを覚えています。
社会人1年目の時の私の生活環境はこんな感じです。平均的な大卒・院卒の初任給だと思います。
就職年 | 2018年 |
業種 | ITエンジニア |
月収(額面) | ¥250,000 |
住まい | 実家 (クルマが1人1台が当たり前の地域) |
自動車ローン | なし |
駐車場 | 無料(実家のため) |
自動車保険 | 約¥7,000/月(対人のみ) |
車に乗る頻度 | 基本週末だけ(通勤は電車) |
【注意!】新卒でもローンが組める会社を見つけた!
「社会人1年目でもローンが組める」と謳った商品の中には、年利が高く設定されていたり、高額な買い物を未だあまりしたことがない若者をターゲットにした非良心的な商品もあることを覚えておいてください。
「目の前に欲しいクルマがあるのに…!」と急ぐ気持ちはよく分かりますが、絶対にお店からローンのプランを提示されても、その日に即決はせず、持ち帰って比較検討することが鉄則です。
ここで冷静な判断をしないと痛い目に遭いますよ。
新卒が輸入車(外車)なんか乗って大丈夫?
これ私だけでなく気になるという方、意外に多いのでは。特にお金のことと周りの反応。
結論から申し上げると出来ないことは無いが、まぁまぁ節約も必要。周囲の目は気にする必要なし。というのが答えです。
そもそも車が必要かどうかは、お住まいの地域性によります。ただし、マイカー通勤をする方は輸入車は燃料費も考慮して避けた方が無難でしょう(ハイブリッドやEVなどは別ですが…)。一方、趣味で休日のみ乗る方は持っても良いのではと、私は考えます。
下に、あるあるの心配ごとについて回答してみました。あなたの考えている懸念点と同じですか?
会社や友人に嫌味を言われたりするの?
この点では特に困ったことはありませんでした。
ひと昔前だったら、「若いくせに生意気だ」とかあったのかも知れませんが、これだけ趣味や生き方が多様化している現代で、他人の趣味にまで首を突っ込んでくる人はそうそういません。
ですので、職場の環境次第ではありますが、一般的にはあまり心配する必要は無いと思います(とは言いつつも職場の不文律にはご注意を…)。
ただ、何を言われたとしても、それはあなたのプライベートですし、あなたのお金で買うものですから。他人に迷惑をかけたり、嫌な思いをさせなければそれでいいと私は思います。
維持費は払って行けるのか?
輸入車を購入する際に一番心配なのが修理費用や税金など、お金に関することですよね。
当時の私はあまり今後発生する費用の情報を収集せずに所有し始めてしまいましたが、後々もっと調べておけば良かったと少し後悔しています。
この記事ではそんなメンテナンス費用を一挙大公開していますので、参考にしてください。不安に煽られながら所有するより、情報が予めあるのでは、心構えや準備が大きく異なります。
実際にかかった費用の内訳
「輸入車は壊れるぞ」「壊れたら高いぞ」と聞いていたものの、こんなに修理にお金が掛かるとは思ってもいなかったというのが私の本音です。
X-typeを所有した2年間でのトラブルはこんな感じ。
車検で早速洗礼を受ける
車検で早速輸入車の洗礼を浴びました。家族や友人の車など日産車・トヨタ車については、よく話を聞いていたので、ジャガーはそれらより若干高いくらいかなと余裕に構えていましたが、結局整備工場で対応してもらい20万円弱くらいでした。
いつもの家族の車検の約2倍です。新卒の私にはかなりの痛い出費でした。
試練はまだまだ続く…
次に訪れた試練は、O2センサーの故障。エンジンチェックランプが点灯して消えないままなのでリコールの修理ついでにディーラーへ持って行ったところ、見積もりは21万円。これもなかなか痛い。
車検までも結構時間があっった上に、年式も2005年製と結構時間が経っていたため、他にも故障が出るかも知れないとのことで、しばらくはそのまま様子を見て、車検が近くなったら修理するかの判断をすることにしました。
輸入車の怖さを思い知らされた”フロントガラス破損事件”
以前の記事でも書いていたフロントガラスの破損による交換が発生しました。しかも車検まではあと数ヶ月というところだったと記憶しています。こちらも20万円コースでした。
「国産車だったらこんなにしないんだけどねぇ〜」という整備工場の方の一言が結構私には効きました。
「やっぱり大人しくメンテナンスにお金のかからない車が良かったのかなぁ」とか色々考えてしまいました。
決断の時
二度目の車検がやってくるタイミングで、X-typeを継続して乗るのか・手放すのか判断する時がやって来ました。
O2センサーの修理が必要なことに加え、前輪のサスから段差を超えた時に異音が出たり、バックギアに入れて走行すると異音が発生したり、エンジンのカラカラ音など今後快適に乗るには治すべき箇所が多くありました。
一つ直しても別の場所で故障が出るかもという整備工場のアドバイスも参考にして、総合的に判断した結果、X-typeはこのタイミングで手放すことになりました。
今振り返るとあの年式のクルマを維持するのには新卒1〜2年目の私には経済的な余裕が足りなかったなと、反省しています。それから修理費用や燃費も結構甘く見ていました。
ジャガーX-type 2年間の維持費
明細は以下の通りです。2年目は少しお給料が上がりましたが、もし年収がそのまま300万円(25万x12ヶ月)だったと過程したら、収入の約1/6をクルマに費やしていたということになります(そりゃ貯金出来ないわけだ)。
これでも全然問題ない方は、輸入車を買っても問題ないでしょう。
No. | 内訳 | 数 | 金額 |
---|---|---|---|
1 | 法定点検(車検) | 1(回) | 約 180,000円 |
2 | 自動車税 | 2(回) | 約 103,000円 |
3 | ガソリン代(一月8,000円) | 24(ヶ月) | 約 192,000円 |
4 | 保険代 | 24(ヶ月) | 約 168,000円 |
5 | タイヤ交換(工賃含む) | 4(本) | 約 42,000円 |
6 | フロントガラス交換(工賃含む) | 1(枚) | 約 201,000円 |
7 | オイル・エレメント交換 | 4(回) | 約 32,000円 |
合計 | 918,000円 |
輸入車(外車)はただの金食い虫か?
ここまで書いて来た内容を読んで、「金しかかからないじゃん?」と思った方も多いのではないでしょうか?
ここからは新卒の時から輸入車を所有して良かったと思うことを4つ挙げます。
心を満たして癒してくれた
もともとジャガーというクルマが大好きだった私にとっては、所有出来ることはまるで夢のような感覚でした。
会社から帰ると駐車場にマイジャガーが停まっている姿が見れますし、週末になったら1人ドライブにも出掛けたりと、嫌なことがあっても自分のクルマを見たり、乗ったり、想像したりするだけで良いリフレッシュになりました。
好きなクルマを所有する喜びを感じれたこと、これがまず一番の良かった点です。
仕事のモチベーションを上げてくれた
クルマが好きであれば好きであるほどこの傾向が強くなると思うのですが、「このクルマを何が何でも維持しなくては」というマインドが仕事のモチベーションになりました。
「早く仕事で成果を出すにはどうしたら良いか?」「どうしたら実績が積み上げられるか」「自分のキャリアパスをどうやって形成するか?」などなど。
私の主観ですが、学生時代のどの同級生よりもこれらに固執して仕事に打ち込んでいたと自負しています。そのくらい「サラリーマンとしてこれから稼ぐのだ」と意気込んで、仕事に集中することが出来ました。
今思うと、当時少し無理してでもX-typeを維持しようと頑張ったことが今の私自身の立場を確立するのに一役買ったと思っています。
交友関係の幅を広げてくれた
懇親会や飲み会で趣味の話に及んだ際に、普段の業務だけでは関わらないであろう年齢が離れた世代の方達と話の種が出来て交流が増えたり、「ジャガー君だ」と名前を覚えてもらったりと、こちらも良いことづくしでした。
周りも「最近はどっか遠出した?」と話題を振ってくれたり、クルマ好きの年上の社員の方だと「当時のジャガーはなぁ…」と語ってくれたり、楽しい関係を築くことができました。
ただし個人的な意見ですが、ひけらかすのは下品で良くないです。車が台無しになるので、やめましょう。
行動範囲を広げてくれた
クルマを所有したことで、休日好きな時間に好きな場所へ行くことが出来ました。
このメリットを感じられなければなかなかクルマを持った意味が見出しづらいですよね。
電車やバスなど公共交通機関ではなかなかアクセスしづらい観光地に気軽に出かけることが出来たのは、本当に大きなメリットだったと思います。
晴れの日も、雨の日も楽しめるドライブ趣味はなかなか悪くないですよ?
少しでもお得に愛車を維持するために出来ること
少しでも負担を軽くするための節約術を解説します。主にモノを購入する場所と方法についてですが、これらを意識するだけでかなり維持費の圧縮に繋がります。
モノという観点であれば、一番頻度が高いアイテムで言うと、車に乗るたびに消耗するガソリンや芳香剤など、頻度が低いものであればタイヤやブレーキパッド、エンジンオイルなど、さまざまな消耗部品がクルマには使用されています。
それらを店頭で現金で買うのか、ネットでカードで買うのかでは、違いが生まれます。
ふるさと納税を活用する
ふるさと納税を活用することで、翌年の納税を済ませられるだけでなく、返礼品も貰えるのがふるさと納税の魅力です。
ふるさと納税をやらないと納税額をお住まいの地方自治体に納めるだけになってしまい、何の見返りもありませんので、これを活用しない手はありません。
普段だったら躊躇してしまうような美味しいものやそこまでお金を出して買う気にはならない商品を手に入れる絶好の機会ですので、積極的に活用することを推奨します。
ふるさと納税の流れ
申請が楽なワンストップ特例申請を利用する場合の基本的な利用方法はこんな感じです。
- ふるさと納税サイトのシミュレーターで自身の納税額を確認
- 納税額に合わせた商品をふるさと納税サイトで購入
- 納税先から郵送で書類が送られてくる
- 同封の必要書類に身分証明書のコピーを添付し、同封の封筒に入れて返送
- 完了
「ふるさと納税サイト」とは?
ふるさと納税に特化したサイトがあるのはご存知でしょうか。
これらサイトを利用することでご自身の申請状況が把握しやすくなるだけでなく、申請のサポート情報も充実しているのでスムーズに納税手続きを行えます。
私の個人的なおすすめは、CMでもよく放送されているふるなびです。今年私も実際に利用してみましたが、商品ラインナップ、納税額シミュレーター、Q&A情報も充実しており、初心者でも使い易い印象を持ちました。リンクを添付しておきますので、宜しければご活用ください。
オイルは購入したお店や整備工場で
路面店の自動車用品チェーンで交換する場合は、販売しているオイルを購入して工賃を支払ってオイルを交換することになります。
適合するオイルがあれば良いのですが、無い場合は、仕方なくオーバースペックなオイルをお薦めされたりすることもあるので、私はあまりお薦めしません。
購入したお店や整備工場がアフターサービスとして安価にやっていることも珍しくありませんので、相談してみてください。
タイヤはオンライン購入・工場直送が確実に安い
タイヤをお求めやすい価格で購入するには、オンラインでタイヤを購入し、取り付け工場に直送するのが私のお薦めです。
オンラインでの購入は、品揃えが豊富なタイヤ通販 オートウェイ がおすすめです。私も前回のタイヤ交換ではオートウェイでタイヤを購入・配送し、工場で交換をしました。
このサイトの面白いのは、とにかく取り扱いメーカーが多くてタイヤを選ぶのが楽しくなるというところ。口コミも沢山投稿があるので、気になったタイヤを安心して購入することが出来ます。
様々なモノの決済をクレジットカードで行う
ガソリンの決済は、一月1万円であれば、単純計算で年間12万円。その他自動車税の納税や車検代などクルマの維持には一回で大きなお金が必要になります。
現金で支払うとポイントなどはつきませんが、クレジットカードで支払えばポイントが貯められたり、マイルに換算出来たりと嬉しい特典が沢山あります。
それからクレジットカードの良いところは、毎月明細が出るので自分が何に無駄遣いをしているのかがちゃんと把握出来ます。
よくクレジットだと使いすぎてしまうから使わないという方がいらっしゃいますが、私はこれは逆だと考えています。
新社会人へのおすすめクレカ2選
新社会人の方向けにおすすめのカードを厳選して二つ選んでみました。
ポイントを貯めたい、マイルを貯めたいなどなど様々な目的があるかと思いますが、ご自身のライフスタイルに合ったカードを申し込んでみてください。
エポスカード
エポスカード は、スタイリッシュな券面(セキュリティ的にも安心)と入会金と年会費が無料なのが嬉しいオールラウンドなカードです。とりあえず何かクレジットカードを一枚持ちたいと考えている方にお勧めのカード。
お買い物や、携帯料金や電気料金などの公共料金のお支払いでもポイントが貯まるので普段使いのメインカードとしてお使いいただけます。
- 入会金・年会費が無料
- カード番号が裏面に記載されており周囲から見えず、あんしん・安全
- タッチ決済でスムーズにお買い物
- マルイやマルイのネット通販で、年4回の10%OFFセール
- 全国10,000店舗の提携店舗・施設でおトクな特典
- 会員限定ポイントアップサイトからのご利用でポイント2〜30倍
- 海外旅行傷害保険の補償内容が充実(利用付帯)
アプラスG・O・Gカード
アプラスG・O・Gカード は、ネットワーク機器、パソコンやスマホの修理やサポートが手厚いクレジットカードです。新生活が始まりスマホだけでなくタブレットやPC、ネットワーク機器などを新調する新社会人の方も多いと思います。
一人暮らしを始める方もいらっしゃるかもしれませんが、ICT周りのサポートが手厚く受けられるのは安心要素としてはかなり大きいです。
- カード会員になると、ホームネットワーク機器の訪問サポート、パソコン修理、 データ復旧、電話サポート・リモートサポートなどのICTに関するサポートサービスを、 無料または会員割引料金で、お得に利用可能
- アプラスカードショッピングポイントが貯まる
最適かつお得な自動車保険を選ぼう
固定費はチリツモですので、切り詰められるところは可能な限り圧縮するのが得策です。
自動車保険も新卒の方となると保険料が高額になる場合がほとんどですので、しっかり納得できる価格とサービスを選ぶことで節約をしましょう。
とにかく価格を重視されると言う方は、ネット型自動車保険の検討をお薦めします。1社ずつ調べると手間もかかりますので、無料の自動車保険一括見積もりサービス などを利用して、ベストな1社を探してみましょう。このサービスを使えば、登録時間たった5分で最大21社の見積もりが取れてしまいます。
もしご自身に合いそうな保険が無い場合は、価格.comなどの比較サイトも利用するとぴったりの自動車保険が見つかるかも知れません。
【注意!】車両保険は付ける?
車両保険を付けるか否かですが、私は車両価格をかなり抑えて購入した都合もあり、車両保険は加入しませんでした。
もし高額な車を購入する場合は、車両保険に加入したいと思われると思いますが、保険の費用はかなり高め、またはネット型の場合保険会社によっては車両保険を付けられないという場合もあるので、車両保険を付けるだけの価値があるのかをしっかり見極めることをお薦めします。
また、保険費用も月々の収支計画にちゃんと含めた上でシミュレーションすることを強くお薦めします。
まとめ
輸入車(外車)を所有して良かった点
- 自分の好きなクルマを所有できて心が満たされたこと
- クルマが仕事のモチベーションを高めてくれたこと
- 普段の業務だけでは関わりを持つことが無いであろう世代の方達と交流ができたこと
- 行動範囲を広げてくれたこと
輸入車(外車)を所有して悪かった点
- 貯金が満足にできなかった(当たり前)
- 急に大きめの出費が発生するのでまぁまぁな頻度でヒヤヒヤしたこと
教訓
私が新卒で輸入車(外車)を買うとしている方に伝えたいこと。それは、少し背伸びして乗れるなら人生にとって良い刺激になる。ただし、クルマの状態と修理費用は事前に必ず調べておくことです。
私の場合、車体を購入する費用は十分でしたが、そのクルマのどこがよく壊れ、いくらメンテナンス費用がかかるのかを全く把握していませんでした。これらを把握していないと、せっかく車体を買っても維持が出来ないという悲しいことになってしまいます。
特に輸入車は値崩れ率も大きいので、当時5〜700万円していた個体が100万円以下で購入出来るというのも珍しくありません。ただし、修理費用は車体購入費用からは想像以上に高い場合がほとんどです。ちゃんと情報収集をしましょう。
そんなこともあって、少しでも多くの方に輸入車・外車の魅力とその過程で得た教訓を伝えたいということもあり、このブログをやっています。
実際に購入を検討されている方で補足の情報が必要な方は是非、DMやTwitterにてメッセージをください。回答できそうな質問には、可能な限り有益な情報をお伝え出来るようお答えいたします。
最後に、この記事がためになった・参考になったと言う方は、ブログ村のボタンをポチッと押していただけると嬉しいです!では、みなさんのマイカーライフと社会人人生が充実することを祈って。
コメント