昨年夏にジャガーXFのエアコンの故障が発生しましたので、費用も含めて情報共有したいと思います。7月の猛暑ということもあり、いつもお世話になっている工場に持って行くまでは、暑さ対策で体中に保冷剤を巻き付けて1時間ほど運転しましたが、車内は灼熱地獄で到着時には保冷剤は常温に…
気になる修理費用をはじめ、故障の前兆や症状、早期発見方法についても記載しています。
どんな症状が出たら要注意?
思い返すと冬場の時点でエアコンには嫌な前兆がありました。それは曇り止めがあまり効かなかったこと。
ちゃんと外気取り込みして、ACもオンになっているにも関わらず、フロント・リアガラス共に曇ってしまうことがありました。気づいた冬場の時期は、発症して直ぐだったからか分かりませんが、曇り止めをONにして暫くすると、コンプレッサーが一時的に動いたのでしょう、曇りが取れてはまた曇るを繰り返していました。
曇り止めの仕組みは、コンプレッサーで除湿した空気をガラスに当てることでガラスの曇りを取り除くものなので、「曇りどめが効かない」=「何かしらの原因でエアコンガスを圧縮出来ていない」ということ。
また、クルマの暖房機能は基本的にエンジンから出た熱を再利用しているため、コンプレッサーが動いていようがなかろうが、冬はあまり問題にならないまたは意識されないことが多いです。
問題は夏です。冷房はコンプレッサーを使って空気を除湿し、冷やさない限り、外気温より低い風はエアコンから出てきません。
エアコンが効かない時はどこが悪い?
先ずはじめにお断りしておくと、素人判断で原因を判断するのは良くありません。ただ、それでも「一刻も早く何が悪いのか突き止めたい」「修理費用はいくら?」と思ってしまうのが人間の性というものです。因みに、私が疑ったのは、以下の2点です。
①コンプレッサー(エアコンガス圧縮装置)
コンプレッサーの役割は、エアコンガスを圧縮してコンデンサに送ることでをコンデンサをキンキンに冷やすこと。取り込んだ外気が冷えたコンデンサに当たることにより除湿された空気が室内に入ってくるという仕組みです。
夏場に冷たい飲み物を置いておくと結露しますが、この原理です。修理費用は比較的高額になることが多いです。
※説明を簡略化するため、エキスパンジョンバルブは無視しています。
②エアコンガスの漏れ
私が次に疑ったのはエアコンガスの漏れです。①で書いたように、エアコンガスを圧縮させることで温度を制御しているエアコンシステムですが、そもそもエアコンガスがシステム内に充填されていなければ、この仕組みは動作しません。
住宅の水道管やガス管と同じで、亀裂があったりするとガスがそこから抜けてしまうため、機能しなくなってしまいます。ガスの再充填と穴を防ぐということであれば、修理費用はコンプレッサーよりは安価な修理となることが多いです。
いつエアコン故障が発症した?
いつもお世話になっている整備工場へ持って行きチェックをしてもらったところ、コンプレッサーの故障とのことでした。
故障が発生したタイミングですが、総走行距離76,000km、年数は9年目のタイミングです。厳密には個体差が若干ある上、使用する環境も各ユーザによって異なるため、全く同じタイミングで故障が出るとは限りません。ただし、モノには耐用年数というものがあるため、ある程度は参考になる指標かと思います。
ジャガーXFまたはS-typeの購入をこれから検討されている方は、この指標が使えると思いますので、購入時はコンプレッサーの交換が行われているか、されているのならいつ交換されたのか確認することを推奨いたします。
ちゃんと対処しておけば良かった!笑
冬場に気づいた時点で診てもらえば、あんな灼熱地獄に見舞われることは無かったでしょう…
「うわー、これ壊れてたらコンプレッサーだろうなぁ。修理高いだろうなぁ。」「嫁に何て説明するかなぁ」という邪念が、私を修理から遠ざけたわけですが、やはりちゃんと気づいた時点で診てもらうべきです。「俺は未だ花粉症じゃない」と同じ。春本番が来たら、それはそれはもう恐ろしい結末が待っているわけです。
ディーラーやかかりつけの工場が近くにある方は別ですが、基本的に最低2回はクルマを持っていかなければなりません。特にジャガーなど全国的に台数も多い方ではないため、エアコンコンプレッサーを常備している修理工場なんていうのは滅多に無く、一回は見てもらうために、次回修理のために、と2回は持って行く必要があるのです。
しかも暑くなり初めの頃は、エアコンガスの交換のユーザの方も多くいるため、修理工場は忙しいとのこと。パーツが到着し工場も空いていよいよ交換というのは真夏なんてことになってしまいます。
夏が過ぎるのを待つか…灼熱地獄に耐えながら真夏に修理に持って行くか…と究極の二択になるわけです。繰り返しになりますが、冬・春のうちにちゃんと直しましょう!
お近くにディーラーが無い、信頼出来そうな工場が無いという場合は輸入車整備・車検・修理【buv.LABO】など輸入車を専門で整備している整備工場へ依頼してみるのも良いでしょう。連絡先など簡単なフォーマットを入力して画像を送ると修理の無料相談をしてもらえます。
「エアコンの効きが悪い」≠「コンプレッサーが壊れた」。エアコンガスの漏れなどの原因があるので、エアコンが効かないからコンプレッサー故障で高額修理と決めつけるのは時期尚早です。まずはディラーやプロショップ、工場の専門家に診てもらいましょう。
ジャガーのコンプレッサーはそれなりの値段がする
以下、私の修理に実際にかかった費用です。「ジャガーのコンプレッサー、高いですよぉ〜」と言われて覚悟していたものの、やはり結構インパクトのある金額です。私の感覚値としては、ネットで調べて出てくる国産車の平均金額に2〜3を掛けたくらいの金額がジャガーの修理費用になることが多い感触です。
項目 | 金額(円)*税抜 |
エアコンクーラー・コンプレッサー部品代 | ¥180,000 |
エアコンガス | ¥800 |
技術料 | ¥30,000 |
合計 | ¥210,800 |
適切にメンテナンスして、マイカーライフを楽しもう!
繰り返しになりますが、異常があったらちゃんと適切なタイミングで専門家に診てもらいましょう。これに尽きます。XFの一番の特徴である開閉式エアコンルーバーから出てくる空気が生ぬるかったら悲しいですし、奥様が折角のお化粧が落ちると気分を害する可能性があります。
次回のメンテナンス系の記事は、XFのプーリーの故障またはX-typeのフロントガラスを自分で割った話にするか検討中です。よろしければまた当ブログへ遊びに来てくださいね。
https://panthera-onca.com/category/クルマのあれこれ/maintenance/
では、花粉症の方も”そうでない方”も皆さんお大事に。私も絶賛花粉と格闘中です。この記事がためになった・役に立ったと言う方はブログ村のボタンをポチッと押していただけると嬉しいです。
コメント
初めまして!
私もXF2013式に乗っており、5万キロ程でエアコンコンプレッサーが壊れかけてこちらのブログに辿り着きました。
私もフェアレディZとジャガーで迷って、若い頃にZ、今はやっとジャガーに乗れました。
社外品のエアコンコンプレッサーみたいですがディーラーより半額ですむそうです。(今日入院したばかり、片道37kmかけて神奈川のJEFというジャガー専門店が主治医です。)
お互い大切に大事に長く乗れたらいいですね。
ちなみに私のは車体色は水色でジャガーのボンネットマスコットをつけてます。
(正確には買った時についてました。)
初めて人様のブログにコメントしてみました。
安全に紳士に運転していきましょう〜!
ルナさん
コメントありがとうございます!お初のコメントがこのブログとのことで、大変有難いです!
同じXF、しかも年式も同じとのことで、大変嬉しい限りです。
エアコン故障とのこと心中お察しします。
ルナさんのXFが5万キロ、私のが7万キロで故障となるとやはり、XFのエアコンコンプレッサーは8〜10年くらいの耐用年数の可能性が高そうですね。
貴重な情報もありがとうございます。
そうですね、これからもお互い安全運転で大切に乗って行きましょう(^○^)
(最近X250のXFは絶滅しかけているので…泣)
また、よろしければツイッターや当ブログに遊びに来てくださいね!
本日、愛車が退院しました。
3日ほど預けて代車にS-typeに乗りましたがあの頃の内装もいいですね。
修理金額は21万でKayさんと同じでした。
いわゆる整備工場ならそのくらいなんですね。
主治医の工場がぼったくりではないと感じ安心しました。
ブログもブックマークしてるので、また夜な夜な覗きに伺います。いろんな話題の更新楽しみにしています。
ブログのブックマーク、ありがとうございます。
とても嬉しいです。励みになります!
S-typeが代車だったのですね!
私はXFの前のクルマがX-typeでしたが、あの2000年台のジャガーの内装もまた素敵ですよねぇ…
J-gateのシフトノブとエンジンかけた時の「キンコーン、キンコーン♪」が忘れられないです笑
修理金額も参考になったとのことで、良かったです!
はい、安心して良いかと思います。
「こんな記事も」というのがあればコメントまたはメッセージからリクエストしていただいて構いませんので!
可能な限りお応え出来るよう、努力いたします。