English Breakfastに続き、英国レシピ紹介第2弾は、フィッシュ&チップスです。
前回のEnglish Breakfastは、日本で作る場合、食材の制限があり代用品を使用しましたが、フィッシュ&チップスにはそれがほとんどありません。
あるとしたらじゃがいもと鱈の品種が若干違う(かも)程度です。
毎週末電話をしている英国時代の友人のD君に以前作ったFish&Chipsの写真を送ったら「イギリスのPUBと全く同じだ!」と感動してくれました。
そんなイギリス人にもお墨付きを貰ったフィッシュアンドチップスのレシピをご紹介します。
フィッシュ&チップスとは?
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フィッシュ&チップス(Fish&Chips)とは鱈のフライとフライドポテトを一皿に盛り付けた英国料理のこと。
フライドポテトは、アメリカではFriesと呼ばれますが、イギリスではChipsと呼ばれます。こういう違いって面白いですよね。
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イギリスでポテトチップスを指す単語は、Crisps(=パリパリしたもの)。
クルマ関連の用語もこの手の米英の違いがゴロゴロあります。
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イギリスでFish&Chipsを食べれるのは大きく分けて2ヶ所。チッピー(Chippy)やチップショップ(Chip shop)と呼ばれるフィッシュ&チップスの専門店と日本でもお馴染みのパブ(Pub)です。
Chippyではカレーソースを提供する店が多く、Chipsをカレーソースにディップして食べるのも美味しいです。
Pubでは大体レモン、塩、酢を好みに使ってテーブルで自分で味付けして食べます。
著者、オーストラリアにも少し滞在していたことがありましたが、オーストラリアはタルタルが多かった記憶が。また、同じ頃ニュージーランドに居た友人に聞いたら、ニュージーランドではケチャップとマヨネーズが主流とのこと。日本の雑煮と一緒で味付けが地域によって異なるようです。
イギリスでは、北部に行くとラードで調理する地域もあります。リバプールに遊びに行った時に食べたのは、あれは恐らくラードで揚げられたFish&Chipsだっと思われます(当記事の「ギャラリー」で写真を掲載してあります)。数口食べただけでお腹が一杯になってしまいました。
食材を揃えよう
うんちくは程々にして、食材とレシピの紹介をしていきましょう。2人分の食材です。
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No | 食材 | 量 |
1 | サラダ油 | 鍋に合わせて適量 |
2 | ビール(ラガー) | 50〜70ml程度 |
3 | 鱈(皮無し) | 240グラム (1切れ約60グラム) |
4 | ジャガイモ | 中サイズ4〜5個 |
5 | ベーキングパウダー | 約5グラム |
6 | 片栗粉 | 20グラム |
7 | 小麦粉 | 30グラム |
調理手順
↓ジャガイモの処理
①ピーラーで皮を剥く
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②程良いサイズに切る
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③水でデンプンを洗い流し、ザルで乾かしておく
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↓衣の準備
④皿またはボウルに材料2、5、6、7を入れる
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※サラサラになりすぎないように小麦粉とビールの量は適宜調整してください。天ぷらと同じくらいの粘土になればOK
※ビールの炭酸が飛ばないように、箸やフォークなどでゆっくり混ぜること
⑤ラップをかけ冷蔵庫で冷やしておく
↓いよいよ揚げていきます!
⑥油を160度くらいに温める
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⑦じゃがいもを入れ、狐色になるくらいまで揚げる
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⑧じゃがいもを鍋から上げ、油を切っておく
ホイルを被せておくと保温できます。
⑨鱈全体に小麦粉をまぶす
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⑩冷蔵庫から冷やしておいた衣に潜らせ揚げる(温度は140度くらい)
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※一気に衣の付いた切身を油に入れてしまうと鍋底に衣がくっついてしまうため、先端からゆっくり油に入れていきます。
⑪中まで火が通り、狐色になったら上げる
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⑫キッチンペーパー等で油を適度に取り、盛り付ければ完成
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フィッシュ&チップスの美味しい食べ方
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フィッシュ&チップスの美味しい食べ方を味付けと付け合わせに分けてご紹介します。
味付け
本場イギリスのFish&Chipsは鱈にもジャガイモにも下味は控えめであることが多いようです。
つけたとしても塩で薄く味付けする程度。これは前述したテーブルの調味料で個人の好みで味付けをして食べることを前提としているからでしょう。
「えー、白身魚に下味くらい付けようよ…」と奥様方から野次が飛んできそうですが、あくまでも本場流の作り方ということでご容赦ください。
塩
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塩をポテトと魚に適量振りかけましょう。
前述の通り下味を付けないので、塩を足すのは大事です。
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イギリスのフィッシュ&チップスのお店では「これでもか」と塩をかけてくれるお店があります。不健康ですが、美味しいんですよねぇ。
モルトビネガー
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酢はSarson’sのモルトビネガー(苦手な方も居るかも…)がおすすめです。
モルトビネガーは、ツンと鼻を突くような独特の香りが特徴の酢です。
因みに、Sarson’sは元々英国のメーカーですが、現在は日本のMizkan傘下のメーカーです。意外なところで英国と日本メーカーがコラボしていて驚きですよね。
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日本で流通している穀物酢だと酸味がキツすぎてしまうので、モルトビネガーがおすすめ。
レモン
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レモンを使って酸味を加えると、脂っこいポテトと魚もさっぱりといただけます。
その他
冒頭でもご紹介したように、「酢はちょっとな…」という方は、ケチャップ&マヨ、タルタルなど好みに合わせて味付けをしましょう。
付け合わせ
魚とジャガイモだけでは寂しいという方には、簡単な付け合わせも一緒に合わせると色合いも豊かになります。
イギリスの定番の付け合わせは、こんな感じです。
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下にスクロールすると本場英国のフィッシュ&チップスギャラリーが見れますので、ご覧になってください。
サラダ
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油で揚げた食材が多いため、「さっぱりしたものも欲しい」という方には簡単なサラダをつけるのもおすすめです。
少しオシャレなパブやレストランでフィッシュ&チップスを注文するとサラダが付いてくる場合もあります。
マッシーピー
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マッシーピー(Mushy peas)は、えんどう豆を水、砂糖、バターで味付けしたペースト状の食べ物です。
パブのフィッシュ&チップスと言えば、マッシーピーが付いてくるのが定番です。
ただし、日本のスーパーではこれまでお目にかかったことがないので、入手難易度は高めです。通販では販売されているようですが、お高めです…
ギャラリー
英国で食べたFish&Chipsを写真と共にご紹介します。Mushy Peas(茹でたグリーンピースをバターと一緒にマッシュしたもの)やサラダと共に提供するお店もあります。
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まとめ
フィッシュ&チップス以外にもイギリス料理を紹介しています。宜しければご覧ください。
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